パソコンが壊れたときの選択肢は、修理して使い続けるか、新しいパソコンに買い替えるかの2つです。
修理代をかけても、すぐに別の場所が壊れるのではないかと心配になる方もいると思います。反対に、直せばまだ使えるパソコンを手放すのは、もったいなく感じるかもしれません。
判断の軸になるのは、Windows 11に対応しているかと、買ってから何年たったかの2つです。購入から5年以内でWindows 11に対応していれば、通常は修理して使い続けられます。7年以上使っていて、修理代が買い替え費用の半分を超えるようなら、買い替えを検討するのが現実的です。
ここでは、その間で迷ったときの見分け方と、費用の比べ方を順に説明します。
まずはメーカー保証や延長保証が残っていないか確認しましょう
買ってから1〜2年ほどのパソコンは、修理店に相談する前に、メーカー保証や購入店の延長保証を確認してください。保証の範囲内であれば、費用をかけずに直せる可能性があります。
先に確認するのは、保証期間中に自分で裏ぶたを開けたり、メーカー以外の店で分解したりすると、その後の保証を受けられなくなる場合があるからです。保証書や購入時の書類を探し、対象外と分かってから修理店に相談すれば、損をすることはありません。
なお、落とした、飲み物をこぼしたといった故障は、通常のメーカー保証では対象外です。延長保証に「破損」や「水濡れ」の補償が含まれているかどうかで、自己負担が変わります。
保証が切れている場合や、対象外だった場合は、当店で診断して修理の内容と費用をお伝えします。
Windows 11に対応していないパソコンは、直しても使える期間が限られます
すでにWindows 11で動いているパソコンなら、この点は気にしなくて構いません。確認が必要なのは、今もWindows 10を使っている場合です。
Windows 10のサポートは、2025年10月14日に終了しました。個人向けの延長セキュリティ更新(ESU)に登録しても、更新を受け取れるのは2027年10月12日までです。Windows 11に対応していないパソコンに高い修理代をかけても、安全に使える期間はそこで区切られます。
サポート終了後の選択肢については、Windows 10のサポート終了後、今のパソコンはどうすればいい?で詳しく説明しています。
対応しているかは「PC正常性チェック」で確かめられます
Windows 11の要件を満たしているかは、Microsoftが配布している「PC正常性チェック」で確認できます。「設定」→「更新とセキュリティ」→「Windows Update」の画面に、Windows 11の案内が表示されている場合もあります。
要件のなかで特に確認したいのは、CPUの世代です。おおよその目安として、インテルのCoreシリーズは第8世代以降、AMDのRyzenは2000シリーズ以降が対象になります。もう一つの要件であるTPM 2.0は、パソコンの設定で無効になっているだけの場合もあります。
対応しているパソコンであれば、Windows 11へのアップグレードを当店でお受けしています。料金は、作業費11,000円〜に基本料金3,300円がかかります。
要件を満たさないパソコンにWindows 11を入れる方法もありますが、Microsoftのサポート対象外です。今後の更新が正常に届くとは限らないため、大切なデータを保存しているパソコンにはおすすめできません。
使った年数が長いほど、ほかの部品も傷んでいる可能性があります
年数を確認するのは、パソコンの部品が使った分だけ消耗していくからです。
たとえばバッテリーは、充電と放電を繰り返すうちに、少しずつ持ちが短くなります。HDD(ハードディスク)は、内部で円盤が回転している機械式の部品です。年数とともに故障しやすくなります。冷却ファンにほこりがたまると熱がこもり、ほかの部品にも負担がかかります。
古いパソコンでは、1か所を直しても、ほかの部品が同じように傷んでいることがあります。修理のあとに別の場所が壊れると、そのたびに費用がかかります。年数のたった機種は、交換部品が手に入りにくくなる点にも注意が必要です。
購入した時期は、書類や型番から調べられます
いつ買ったか覚えていない場合は、次のものを確認してください。
- 保証書や領収書
- ネット通販の購入履歴
- 本体のシールに書かれた型番(検索すると発売時期が分かります)
発売から時間のたった在庫品を買った場合は、使った年数が短くても、中の部品は古い世代のままです。購入日と発売時期の両方を見ておくと、判断を誤りにくくなります。
年数と対応状況を組み合わせて考えます
使った年数とWindows 11への対応を組み合わせると、当店の考え方は次の表のとおりです。
| 使った年数 | Windows 11 | 当店のおすすめ |
|---|---|---|
| 〜5年 | 対応 | 修理して使う(部品交換で直る故障が多い) |
| 5〜7年 | 対応 | 修理代しだい。SSD換装で長く使える場合も |
| 5〜7年 | 非対応 | 買い替えを検討 |
| 7年以上 | どちらでも | 中心の部品が壊れたら買い替え |
避けたいのは、高い修理代を払って直したあとに、Windowsのサポートが切れて買い替えることになる場合です。修理の前に「このパソコンをあと何年使うか」を決めておくと、判断がぶれにくくなります。
5〜7年目のパソコンは、メモリとHDD・SSDを確認して判断します
迷いやすいのは、Windows 11には対応しているものの、購入から5年以上たっているパソコンです。この場合は、壊れた場所に加えて、メモリの容量と、データを保存する部品がHDDかSSDかを確認します。
メモリが4GBだと、Windows 11では動作が重く感じやすくなります。増設できる機種であれば、8GBにするだけでも使い心地が変わる場合があります。
HDDのままのパソコンは、SSDに交換すると起動やソフトの立ち上がりが速くなり、引き続き使える可能性があります。
当店の作業費は、メモリ増設が3,300円〜、HDDからSSDへの換装が5,500円〜です。詳しくは動作が遅いパソコンの修理をご覧ください。
あわせて、本体全体の状態も確かめておきましょう。ノートパソコンの場合は、次のような点が目安になります。
- 画面を開け閉めするヒンジがぐらついていないか
- キーボードに反応しないキーがないか
- バッテリーの持ちが極端に短くなっていないか
- ファンから大きな音がしていないか
気になる箇所がいくつもある場合は、すべて直したときの合計金額で考える必要があります。壊れたのが1か所だけで、ほかに問題がなければ、修理して使い続けるのがよいでしょう。
部品の交換で直る故障なら、修理代の見通しを立てやすくなります
修理か買い替えかの答えは、どこが壊れたかによって大きく変わります。部品を交換すれば直る故障は費用の見通しが立てやすく、多くの場合、買い替えより安く済みます。
当店の主な作業費は、次のとおりです。
- メモリ増設:3,300円〜
- HDDからSSDへの換装:5,500円〜
- ノートパソコンのキーボード交換・バッテリー交換:各5,500円〜
- ノートパソコンの液晶パネル交換:11,000円〜
- マザーボード交換:11,000円〜
これに基本料金3,300円と、必要に応じて部品代が加わります。部品代は機種によって差が大きいため、診断したうえでお見積りをお出しします。
マザーボードの故障は、買い替えも含めて考えます
マザーボードは、CPUやメモリなどをつなぐ中心の基板です。ここが故障すると、作業費に加えて部品代が高くなりやすく、古い機種では部品が見つからない場合もあります。
飲み物をこぼして基板まで傷んだ場合も、費用が大きくなることがあります。7年以上使ったパソコンでマザーボードが壊れたときは、買い替えを前提に考えたほうが無理がありません。
症状が大きく見えても、原因は小さい場合があります
「電源が入らない」という症状でも、ACアダプターやバッテリーの不良であれば、部品の交換だけで直ります。
見た目の症状だけで寿命と決めず、一度診断を受けてから判断してください。原因が分かれば、修理にかかる費用もはっきりします。
修理代は「あと何年使えるか」で割って比べましょう
修理代と買い替え費用をそのまま並べると、たいていは修理のほうが安く見えます。そこで、かかる費用を「あと何年使えるか」で割って比べる方法があります。
たとえば、Windows 11に対応した5年目のノートパソコンで、動作が遅くなっているとします。SSD換装の作業費5,500円〜と基本料金3,300円、SSDの部品代を合わせた金額で、あと数年使える見込みがあれば、1年あたりの負担は軽くなります。
Windows 11に対応していないパソコンは、計算が変わります。修理しても、安全に使えるのはESUの期限である2027年10月12日までです。残りの期間が短いため、同じ修理代でも1年あたりの負担は重くなります。
修理代を比べるときは、金額だけでなく、直したあとに何年使えるかも合わせて考えましょう。
買い替える場合は、本体価格以外の費用も含めて比べます
新しいパソコンの本体価格だけを修理代と比べると、判断を誤る場合があります。買い替えには、本体代のほかにも手間と費用がかかるためです。
具体的には、古いパソコンからのデータ移行、メールやプリンターの設定、使っていたソフトの入れ直しが必要です。購入時からパソコンに入っていたOfficeは、通常そのパソコンでしか使えません。新しいパソコンにOfficeが付いていなければ、買い直しになる点も確認しておきましょう。
費用を抑えたい場合は中古パソコンも選択肢で、当店ではSSDを新品に交換したノートパソコンを販売しています。
データの移し方は、新しいパソコンへのデータ移行、自分でできる範囲とお店に頼むときをご覧ください。当店でメール設定やプリンタ設定を行う場合は、作業費が各3,300円〜です。
起動しないパソコンでも、データを取り出せる場合があります
パソコンが起動しなくなっても、HDDやSSDが無事であれば、中のデータを取り出せる可能性があります。修理をせずに買い替える場合も、データだけを取り出して新しいパソコンへ移せます。
ただし、HDDやSSDそのものが故障していると、取り出せる範囲が限られることがあります。異音がする、何度もフリーズするといった症状があるなら、電源を入れ直すのは控えてください。使い続けるほど状態が悪くなる場合があるため、早めにご相談ください。
相談するときは、型番と使い方を伝えましょう
診断を依頼するときは、次の内容を伝えると、修理と買い替えのどちらがよいかを判断しやすくなります。
- パソコンの型番と購入した時期
- いつから、どんな症状が出ているか
- あと何年くらい使いたいか
- 修理や買い替えにかけられる予算
ノートパソコンは、ACアダプターも一緒にお持ちください。画面にエラーメッセージが出ている場合は、スマートフォンで撮影しておくと症状を伝えやすくなります。
佐世保市と近隣の地域には出張でも伺います。遠方の方は、ヤマト運輸の「パソコン宅急便」を使った配送修理(送料別)をご利用いただけます。修理にかかる日数は、故障の内容や部品の状況によって変わるため、お問い合わせください。
よくあるご質問
Q. 診断だけでも料金はかかりますか?
A. 基本料金の3,300円がかかります。原因と修理の内容、費用をお伝えしたあとで修理をやめた場合も、追加の料金はかかりません。
Q. メーカー修理と町の修理店では、何が違いますか?
A. メーカー修理は純正部品を使いますが、費用が高めで、お預かりの期間も長くなる場合があります。修理の内容によっては、データが消去される場合もあるため注意が必要です。修理店では、故障の内容によってデータを残したまま部品を交換できます。
Q. 画面が壊れたノートパソコンは、外付けのモニターで使えますか?
A. 多くの機種は、HDMIなどの端子にモニターをつなげば画面を映せます。液晶の修理代が高い場合の選択肢になりますが、持ち運びができなくなる点は考えておく必要があります。
修理か買い替えか、診断の結果をもとにご案内します
Windows 11に対応していて、購入から5年以内のパソコンであれば、多くの場合、修理して使い続けられます。5年を超えている場合や、Windows 11に対応していない場合は、修理代をあと何年使えるかで割って比べると判断しやすくなります。
当店では、見積りの内容と金額に納得していただいてから作業を始めます。修理をやめた場合にかかるのは、基本料金の3,300円だけです。料金の詳細は料金表に載せています。
佐世保でパソコンを修理するか買い替えるか迷っている方は、PC-FIX SASEBOへご相談ください。今のパソコンの状態を確認し、修理する場合の費用をお伝えし、買い替えたほうがよい場合はその理由もご説明します。
